プラネタリウム

プラネタリウムの中

天文部は毎年、工大祭と科学の祭典というイベントでプラネタリウムの上映を行っています。そのプラネタリウムについて紹介します。

エアドーム

プラネタリウムのエアドーム

まずはエアドームについて。エアドームというのは空気でふくらませた風船だと思ってください。この中に入ると天井がちょうど真ん丸なので、そこに星を投影するのです。大きさは直径が4mです。とても大きいので教室の天井にぶつかりそうです。このエアドームは2009年に完成しました。材料は「ターポリン」というものです。ターポリンはテントの素材によくつかわれるそうです。入り口は手前に見える直方体の部屋です。この部屋が無いと、中に入る際に空気が漏れてしまいます。なので中に入る人は、一度この中に入って部屋の中に空気を蓄えてから入ります。

投影機

プラネタリウムの投影機

左の写真が投影機です。投影機が無ければエアドームに入っても真っ暗で意味がありません。写真にある黒いカクカクのボールの中に電球があります。この電球の事をEX球と言います。そこから光を発して、カクカクのボールを通して天井に投影されます。このカクカクのボールは「リスフィルム」というフィルムでできています。星の位置だけ透明になっているので、光がそこだけ透過する仕組みになっています。ちゃんと星の位置もコンピューターで計算してありますから星の位置は正確です。このボールの事を恒星球と呼んでいます。恒星球は時間の経過を再現できるように回転できます。もちろん逆転もできます。速度も自由に変えられます。2011年に完成しました。

電源装置

プラネタリウムの電源装置

モーターを回したり電球を光らせたりするためには電源が必要です。しかもモーターや電球には定格電圧というものがあります。これは、これ以上高い電圧をかけてはいけませんという目安です。家庭用コンセントは交流の100Vです。これを直流の低い電圧に変換する装置が写真の機械です。また電球の明るさをスムーズかつ自由に変える必要があるのでPWM調光ということができる回路もここに含まれています。

コントローラ

プラネタリウムのコントローラー

この箱がリモコンです。プラネタリウムで投影することのできる恒星、天の川、夕焼け、朝焼け、室内灯に加えてモーターの回転速度と回転方向を操作することができます。箱の中には電源装置に対して「これくらいの明るさで光らせてください」とか「このくらいの速さで回してください」という合図を送ることができる回路が入っています。とてもシンプルな操作パネルなので初めてリモコンを手にする人でもすぐに操作に慣れることができます。2010年に完成しました。

部員の皆さんへ

エアドームを膨らませ、投影機を設置し電源をONにしても電球がつかないことがあります。一見すると故障のようですが、大半の原因は豆電球が寿命で光らなくなることです。光らない豆電球を取り出してテスターで抵抗を測ってみましょう。電球が寿命で光らない時はアナログテスターだと針が振れない、デジタルテスターなら非常に大きな抵抗値、若しくは数字ではなく何かしらアルファベットの表記になります。つまり通電していないということです。その時は電球を交換しましょう。ホームセンターで売っている3V0.3A若しくは0.2Aのものが使えます。なければ値の近いものを代わりに使ってください。室内灯は使用頻度が高いので光らなくなりやすいです。本番で失敗をしないよう電球の予備はかなり多めに用意しておくと安心です。光らなくなる時期は突然訪れますから、必ずエアドーム内には懐中電灯を1つ以上持ち込んでください。また、多くの電球は2つセットになっています。2つを直列でつないでいるので片方が光らなくなると同時にもう一方も電流が流れず光らないということも注意してください。次に多い原因は接触不良です。電球を外して、もう一度しっかりねじ込めば光る場合があります。電球だけでなく電源装置のLEDもつかない、モーターも回らない場合は電源装置とリモコンのどちらかが故障している場合が考えられます。

ホームページ
ブログ 『本日の天文部 ~兵庫県立大学天文部~』
活動内容
年間予定
写真館
使用機材
プラネタリウム
部員のページ
アクセス
リンク
 
inserted by FC2 system